辞書と暮らせば(休業中)

3月前後に復帰予定

僕と契約をして魔法少女になんとかかんとか

企業と直接に雇用期間を契約して就業する社員。高度の技能・技術を持つ労働者に多く、期間や労働条件は企業との契約による。期間社員。有期間社員。期間従業員

[補説]法律上の概念ではなく、アルバイトとの違いは明確ではない。
 

出典:契約社員(けいやくしゃいん)の意味 - goo国語辞書

 

契約社員とかけまして、アウトレット商品ととく

そのこころは

どちらも安く使われているでしょう

 

www.excite.co.jp

 

あれから6年経過したんですね。もう覚えてない人もいるだろうし、若い子だったら知らない事件でしょうね。

 

記事に該当する会社とは全然関係ないのだけど、当時は自分も食品工場に努めていたため。その事件の翌日から持ち物検査等がとても厳しくなったことを記憶してる。

犯人が馬鹿してくれたせいで、ただでさえ納期が短いのにこんなことで無駄な時間を取られるなんて・・・と辟易したものだ。

 

けども、食品に毒を入れてやりたくなる。その気持ち自体はとても理解できる。

記事にも書いてある通り、毒を入れた動機は給与を含めた会社の待遇に対する不満。要は安い賃金でこき使われることに対する怒りですな。そしてどちらも契約社員

 

きつい・きたない・危険の3Kといいますが。食品工場は一応食べ物を扱ってるから汚いことはないものの、きつくて危険な業種であることは間違いない。

僕が働いてたところは、工場が24時間稼働してるにも関わらず二交代制で長時間労働は当たり前。機械で指を切断しちゃう等の労災事故もよく耳にしていた。それだけしんどい思いをして、給料は残業代込みで中小企業の新卒レベル。

 

たま〜に本社のお偉いさんがやってきて、朝礼で「我が社の製品を食べて笑顔になっているお客様を思い浮かべながら仕事しなさい」とドヤ顔でスピーチされた日にゃ、な〜にがお客様の笑顔じゃボケカスタコさっさと○ね!と思ったものです。

 

自分で言うのも何だけど勤務態度は至って真面目。与えられた仕事は誠心誠意をもって取り組んだつもりだし、自社製品になにか食品テロをしてやろうと企んだことも実行したこともない(当たり前)。

其の上で炎上覚悟で言うけど、客のことなんてぶっちゃけどうでもいいんですよ。むしろ憎しみに近い感情すらあったかもしれない。奴隷に近い労働環境で食べる人の笑顔を考えて仕事できる聖人なんてそう滅多といるもんじゃない。少なくとも僕が働いていた現場でそんな人は見たこと無い。心身ともに疲れ果てて追い詰められたら、そりゃ客の体なんてどうでもよくなるし自分の人生はもっとどうでもよくなる。

人生どうでも良くなったら、モラルなんてくずかごに捨てる程度の価値にしかならない。食品テロを犯す人の心理ってこんなもんじゃないかな?そんな人にいくら正論を説いても響きはしないわね。

 

スーパーやコンビニへ行くと、安くて美味しい惣菜や冷凍食品が並んでいる。そのクオリティの高さは海外のそれとは比較にならないレベルだし、誇って良いところだと思う。

ただしその安さの結晶が、作った人たちの血と汗と涙と憎悪で出来上がっている事を忘れてはならない。ぶっちゃけまたいつ毒入り餃子事件みたいな事が起こっても不思議はないと思う。