わてら陽気な
はこいり‐むすめ【箱入り娘】
の解説
めったに外へも出さないようにして、家庭の中で大事に育てられた娘。
箱入り娘とかけまして、コンサートホールととく
そのこころは
どちらもおんしつ(温室・音質)がいいでしょう
僕が幼稚園児くらいのころ。まだバブルが弾けていない時代だったと思う。同級生にパチンコオーナーの娘がいた。
それはそれは大切に育てられたであろう典型的箱入り娘だったように記憶してる。私服が庶民の自分たちとはぜんぜん違う。絵本のお姫様のような格好をしてたからね。
30年も前のことなのに、彼女のことをよく覚えているのは、の子のことが好きだったから・・・ではなくよく虐められていたから、トラウマに近い記憶として刻まれているのだ。甘やかされて育ったからひどくワガママで、気に入らないことがあるとすぐに暴力をふるってきたからね。今でも女性が少し苦手なのはその影響があるかもしれない。
卒園してから彼女は私立の小学校に行ったので、その後相まみえることは一切ないのだけど。気になるのはバブル崩壊の影響で、その子の両親の経営してるパチンコ店が潰れたこと。実家のでかい屋敷も今や駐車場に変わってしまい、風の噂で一家総出で夜逃げしたと聞いた。
それを知った当初は若干ざまあみろという感情もあったけれど、今は諸行無常を感じてしまう。当時の派手な生活を知ってるからこそ、余計に哀れだ。
まだ当時の傷が癒えきっていないので、彼女にまた会いたいとは思わないけども。人並みでいいからどこかで元気で過ごしてたら良いなとは思う。