ふぃっくしょん!
か‐くう【架空】
[名・形動]
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1 空中に架け渡すこと。「架空ケーブル」
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2 根拠のないこと。また、事実に基づかず、想像によってつくりあげること。また、そのさま。「架空の人物」
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「そんな―な事を宛にして心配するとは」〈
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架空とかけまして、政治家の仕事ととく
その心は
どちらも上手に嘘をつかないといけないでしょう
”現実を見ろ”
”社会は厳しいものだ”
みんな一度は会社や人生の先輩に言われた事があるかもしれない。そしてこの二つは僕の嫌いなフレーズの一部でもある。
経験上、そんな事を言うやつに限って大して現実を見れても無ければ、他人に厳しく自分に甘い人物ばかりなのだ。
自分も含めて誰もが、幼少時代からの両親の刷り込みと経験からくる思い込み。と言う名のフィルターを通してしか、世界を見る事しか出来ていない。
この世は信用出来ないものばかりだと思えば全人類が嘘つきに見えるものだし、この世界はすばらしい出来事しか起きないと思えれば、アスファルトに咲いた雑草の花を見るだけで感動の涙を流せる。そんなものです。
なんの思い込みも偏見の目も持たず、世界をありのままに見る事の出来る人物なんて、せいぜい見た事も出会った事も無い釈迦かキリストくらいなものじゃあるまいか。そういう意味では現実をきちんと見れてる人物というも、その二人くらいしかいないとも言える。
冒頭の"現実を見ろ”は、正確には”世間は厳しくて、ろくなもんじゃない!と、俺が思ってる現実を見ろ!”が正しい表現でしょう。あんたが勝手に厳しいものにしてんだよと。自分がそう思う分には勝手だけど、他人を巻き込むなと言いたい。
確かに今の自分は社会人的に立派だとは言いがたいかもしれない。年収もぶっちゃけ同年代の平均よりも低い。けど、だからといってこの世間や現実が厳しいものだとは思った事は全然無い。コロナが蔓延してる今だってそう。
ちょっと国を出てしまえば。あるいはちょっと歴史を遡れば。明日どころか今晩の命すら保証されてない環境なんて腐る程ある。それを思えばなんと現代のこの国が環境的に恵まれている事か。もしくはぬるいすらいえる。
誰が決めたか分からない勝ち組・負け組のフィルターさえ取っ払えば、ちょっと贅沢をしないだけでいくらでも生きていけるんだから。何が厳しいもんか。