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執着と酢豚のパイナップルは無いほうが良い

 の解説
[名・形動]《「むとんちゃく」とも》少しも気にかけないこと。また、そのさま。「服装に無頓着な人」
 

出典:無頓着(むとんじゃく)の意味 - goo国語辞書

 

無頓着とかけまして、行きあたりばったりの電車旅ととく

そのこころは

どちらもしゅうちゃく(執着・終着)がないでしょう

 

歳を重ねるごとにこだわりがどんどんとなくなっていく。

 

例えば音楽。10代の頃は洋楽のパンクロック以外は音楽じゃない!っていうくらい尖っていたけども、今ではjポップもkポップもクラシックも歌謡曲でも何でも聴く。最近では演歌の歌詞が身に沁みるようになった。

 

もしかしたら全てにおいて無頓着であったほうが幸せに生きられるかもしれない。執着を捨てよと仏教もおっしゃっているし、ストレスも少なくて済む。

 

その一方で、ビジネスにおいては「本物」を求められるようになった。何をもって本物と言うかはよく分かってないけども、共通するのは「拘り」をもっていることでしょう。

生産地にこだわる。無農薬にこだわる。手作りにこだわる。笑顔の接客にこだわるetc・・・

 

一見、素晴らしいように思えるけど、「拘り」のしわ寄せはだいたい現場に降り掛かってきたりする。自分ひとりだけの現場で自分が勝手に拘って頑張るのは勝手だけど、そうでない場合だと、部下や仲間はその拘りのために扱き使われて振り回されて。やがて職場の空気が悪くなっていく。

 

そりゃ誰もが夢や志を持って働いてるわけじゃない。むしろ生活費を稼ぐために嫌々働いてるのが多数派でしょう。楽してさっさと帰れるなら、そっちの方がいいに決まってる。

 

さりとて、お客様というのは「本物」とか「拘り」の店が大好きなので。テキトーにやってる会社やお店は簡単に潰れてしまうのがきびしいところ。

 

日本人は良くも悪くも生真面目で拘りの強い人種だ。そのおかげで、ありがたくも素晴らしいテクノロジーと住みよい社会を享受できてるわけだけど。

 

それを維持するために現場が血の汗を流していると考えられるし、仕事に追われて家族の時間が少なくなって離婚している家庭が多い現状を見ていると、幸せの社会とは果たしてどんなものをいうのか?その答えは未だに出てきていない。