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加賀の医者。いや、特に意味はありません。

 の解説

他人に危害や損害を加える人。⇔被害者 

出典:加害者(かがいしゃ)の意味 - goo国語辞書

 
よく恋愛で、振る方と振られる方ではどっちが辛い?という意見の分かれがちな質問がありますが。この二つ、双方で辛さの種類が違う故になかなか決められないところがありますよね。からいのと苦いのではどっちがつらい?みたいなものでね。
振られる辛さに関してはあまり説明の必要がないと思うし、本題ではないのでここでは省きます。
 
振る方の辛さは、何と言っても自分から悪人にならないといけない所。進んで加害者になりたい人間はいないですからね。倦怠期のカップルでもない限りは、言えばほぼ確実に傷つけることはわかってるわけですから。
振られて傷ついた人を慰める人はたくさんいる。しかし降って罪悪感に苛まれる人を慰めるなんて話はほとんど聞きません。そういう意味では振る方は孤独と言えるし恋愛って理不尽だな〜と思わなくもない。
 
被害者は確かにつらい。つらいけど、心地の良し悪しに限定すれば加害者のポジションの方がよほど虫の居所が悪いしきついでしょう。被害者のポジションってある意味楽ですもの。被害妄想の激しい人はたくさんいても加害妄想が強い人なんてほとんど見ないでしょう?己が一番かわいそうだと思う事は不幸せかもしれないけど、同時に安心感もあると思う。かわいそうな自分に酔ってる面があって、それが心地よかったりしてね。あと周りに構ってもらいやすいし。
 
誰だって加害者にも被害者にもなりたくない。しかし人生って山あり谷ありで甘くないから、避けて通れない道でもある。その時、加害者と被害者の両面の苦しみを考えてあげられるようになれば、人はもっと優しくなれるし、結果、傷も深くならないで済むんじゃないかな?