チェケラじゃない方
サラン‐ラップ【Saran Wrap】
製の透明な食品包装用フィルム。商標名。
出典:Saran Wrap(サランラップ)の意味 - goo国語辞書
サランラップとかけまして、清純派アイドルととく
そのこころは
どちら透明でなんぼでしょう
半額シールの貼られた惣菜を皿に移してラップに巻いて。その後レンジに入れて暖めてる間にサッとシャワー浴びる。
汗を流した後、なんとなく人恋寂しい気持ちになってBGM代わりに深夜の通販番組を流す。ジャパネットをバック音にポチポチとスマホ弄って残った仕事があればそれをして。ほどほどに眠くなってきたらさっさと布団に入っておやすみ。
そして朝起きて始めて気づく。レンジにラップ巻いた惣菜があったことに。
仕事帰りにコンビニでスイーツ買ってしまった日にそういう事がよく起きる。おやつで中途半端に小腹を満たすと、食べることの執着が無くなってしまうというか。
さて、問題は冷めきった惣菜の取り扱い。どうせ半額で買ったものだし、捨ててしまったとしても金銭的なダメージは少ない。されど、少ないとは言え銭は銭。みすみすドブに捨てる行為はしたくない。そうでなくても、幼い頃から両親から食べ物を残すなと教育を受けて育ってきた。アレルギーに関わるもの以外の食べ物は、例え不味かろうと残さず完食してきた。そういうプライドもあるのだ。いや、いらんプライドであることは百も承知だけど。
さりとて寝起きから惣菜というのは胃袋にきついものがある。仕事帰りにスーパーに残ってる惣菜なんて、コロッケなどの揚げ物数点。しかも再度レンジにかけてしまうと、サラダ油がじんわり浮き出て、よけいにくどくなってしまう。
プライドを取るか胃袋への労りをとるか。この二つの選択に毎度10分から20分を費やす。とても無駄な時間だと自分でも思う。しかも十中八九、食べる方を選ぶのだ。要は腹をくくって食べるのかどうか。それだけの話し。
そして胃袋も目覚めていない時間から揚げ物を食べたせいで、その日、半日以上胃もたれに苦しむ羽目になる。仕事の能率も悪くなる。
もう二度と同じ失敗を繰り返さない。
そう断固たる決意をして、帰り際に買った半額惣菜の袋を抱えながら。ふとした拍子にコンビニへ立ち寄る。そして気づくのだ。
あ、新作のスイーツが発売されてるや。