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かつお武士

 の解説

カツオの肉を蒸して干し固め、黴付 (かびつ) けと日干しを繰り返したもの。削って料理にかけたり、だしを取ったりして用いる。うまみ成分であるイノシン酸を多量に含む。かつぶし。おかか。→生 (なま) り節 →削り節

[補説]祝儀に用いる際は、「勝男節」「勝男武士」などとも当てて書く。
大形のカツオを三枚におろし、片身をさらに背・腹の二つに切り分けて作ったものを本節、小形のカツオを三枚におろし、片身を1本のかつお節にしたものを亀節 (かめぶし) という。
切り分けたカツオの身を煮た(蒸した)あと、燻 (いぶ) して寝かせるという作業を繰り返したものを荒節という。荒節に付着したタールを削り、黴付けと日干し、黴落としなどを多いときで6回繰り返す。普通この黴付けの工程を行ったものをかつお節という。また特に、2~3回黴付けしたものを枯節 (かれぶし) 、それ以上黴付けしたものを本枯節といい、極上品とされる。
 
鰹節とかけまして、サッカーのスライディングととく
その心は
どちらも削ってなんぼでしょう
 
引用する俺も俺だけど、辞書の補足説明の長さと詳しさよ。そこまで求めてないことまで書いてあるのが面白い。この説明書いた人、ぜったい高知県の人か相当なカツオ好きのどちらかですわ。
 
さいごに鰹節を食べたのはいつだったろう?うどん屋行くときくらいしか口にすることは無いかもしれない。出汁とかね。
鰹節自体は好きなんだけど、自分からわざわざ買わないって感じ。今の時期なら冷奴のお供にすればいいのに、豆腐だけ買って鰹節は忘れてしまう。
そんなふうに、作るのにものすごく手間がかかってる割に消費者からはぞんざいに扱われてる可愛そうな存在。もっと我々は鰹節の生産者をリスペクトすべきかもしれない。
 
それは鰹節に限らない。日本には、いただきますの文化がある。いただくのは命だけではなく、生産者の血と汗と涙も含めていただくつもりで食さねばならぬのだろう。食べながらテレビをみたりスマホを見るのは言語道断だ。
 
と、いちばんそれを実行してない人間が偉そうに言ってみたりして。