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下妻物語は面白かった。

 の解説

(和)Lolita+fashion》少女趣味的ファッションのこと。肩パッドなしで肩を小さくまとめ、袖 (そで) や身頃 (みごろ) はほっそりと長く、胸の下で切り替えてゆるやかに広がるロマンチックなスタイルのこと。ナボコフの小説「ロリータ」に由来する語。

 

ロリータファッションの意味 - goo国語辞書

 

ロリータファッションとかけまして、里親の娘ととく

そのこころは

どちらもようじょ(幼女・養女)してるでしょう

 

街でロリータファッションの女の子を見ると、都会に来たな〜って感じる。

 

たま〜に出張や観光で東京や大阪へ出向くことがあるけど、田舎と比べて街並みは勿論のこと、ファッションの面においても地元との違いを感じる。僕の住んでる所でゴシックロリータの女の子を見かけることなんてほとんどないからね。田畑の目立つ地域でその格好はさすがに周囲から浮くし。

 

まぁロリータファッションは置いといて。

 

最近の若者達の服装を見てると、僕らが若かった頃の90年代の格好と比べて悪目立ちする子が格段に少なくなったように思う。極端なミニスカにルーズソックス。アフリカ人かと見間違うような真っ黒な日焼けをして、20〜30センチ以上の厚底サンダルを履いて歩くギャルなんて今はほとんど見かけない。夏には下着かと思うようなキャミソール姿で街を歩いていた時代があったなんて、現代っ子が果たして信じられるだろうか?(余談だけど、冗談でチョベリバ〜って言葉を使ったら、若い子から「なんすかそれ?」って真顔で聞かれちゃった。)

 

たまに仕事場で20前後の若い子たちと雑談をするが、どの子も真面目でおとなしい。いい子たちが多い印象だけど、悪く言うと地味。まぁサンプルの数があまりにも少ないから、その子達だけを見て若者全体を評価するのは問題があるけども。それでも暴走族が今や絶滅危惧種になってきてるように、表立って悪いことをする不良は明らかに昔よりも少ない。

 

僕の仮説だけど、その背景におそらくSNSが絡んでいるのではなかろうかと睨んでいる。

 

あおり運転を代表するように、悪いことをすればすぐにスマホで動画を撮られてツイッターなどで拡散されてしまう。アプリで優秀な録音機能も搭載されてるから、迂闊な暴言も吐けはしない。携帯機器に明るい若者たちは、我々オッサン世代よりもそのことを敏感に感じ取っているはず。

 

その昔。国会で治安維持のために街中に監視カメラを多く設置しようという議題が出たとき。そんな事をすると国による一億総監視社会となって、民主主義に危機を及ぼす!と人権派の政治家や弁護士たちが批判していたように記憶している。独裁国家を促進して民衆の自由を奪われると。

 

現在は携帯電話を持っていない人を探すほうが難しいし、ガラケーにだって殆どの機種にカメラがちゃんと付いている。スマホで撮影した映像が当たり前のようにニュースで扱われている昨今。図らずも自分たちの手によって一億総監視社会が出来上がっちゃっているのは何とも皮肉な話だ。

 

僕自身は悪いこともしなければ、見た目も性格も地味なので自分にカメラが向けられる心配はしていない。そもそも外出自体あまりしないしね。

自分は何とも思わないけど、多くの人たちはもしかしたらSNSによって色々と窮屈な思いをしてるかも知れないね。特に若者達は、あまりはっちゃけられないから実は見えないストレスを多く抱えてるのかも知れない。

 

そんな監視社会と化した日本で、我関せずとひたすら己の道を突き進むロリータの女子達というのは、実は一本筋の通った現代の侍なのではないかと、ちと強引な結論に至るのであった。