学食のアイドル
やきそば‐パン【焼き蕎=麦パン】
の解説ソース焼きそばをはさんだパン。
の一。
焼きそばパンとかけまして、ジーンズととく
その心は
どちらもよくめん(麵・棉)が使われるでしょう。
メロンパンの美味しい店。あんぱんが愛されてる店。クロワッサンに命をかけるお店。近年だったら、石窯系の硬めのパンが評判だったり。いろんなパン屋さんが全国にありますが。
つと、焼きそばパンに目を向けた時。僕はそれに特化した店というのを聞いたことがない。焼きそばパンの美味しいお店。焼きそばパンが愛されてるお店。創業30年、ずっと焼きそばパンにこだわってきました。そんなパン屋が果たして日本に存在するのだろうか?ちなみに焼きそばパンと言う奴は海外でもあまり評判がよろしくないらしく、何でパンにミミズ挟んでんの?っていう意見が多いようだ。つまり焼きそばパンに特化した店が日本になかったら、おそらく海外にも存在しないだろう。と言うこと。そもそも焼きそばパンは日本発祥だから当たり前っちゃ当たり前だけど。
考えてみたら、焼きそばパンは色々と異端な存在である。
まず、炭水化物に炭水化物を挟むと言う発想。栄養学の観点からもバランスが大変よろしくない。腹が満たされたら何でも良かろうという投げやりさが垣間見える。まぁラーメンライスと言うものがある通り、美味しければ何でもいいじゃない。と言う意見もあるだろう。
じゃあ肝心の味はどうだ?小麦と焼きそばのハーモニー。それを感じたことがあるだろうか?コッペパンと焼きそばの相性が決して相性が悪いわけじゃない。お互いの味を決して邪魔しない。互いが喧嘩をすることがない。ただしお互いの良さを引き出したりもしない。
コラボレーションの醍醐味と言えば、相乗効果にあるだろう。お互いがお互いの良さを引き出しあい、そしてそれらが組み合わさった時に新たな価値が誕生する。食べ物の場合だと、二つの美味しさが掛け算となり、唯一無二の味になる。カツカレーなどが良い例だろう。焼きそばパンにはそれがない。ぶっちゃけ別々でも良いんじゃね?である。スギちゃんとダンディ坂野のコラボくらいありがたみがないのである。
色々と焼きそばパンを貶す発言をしてきたけど、ぶっちゃけ、焼きそばパン好きですよ。安くて腹膨れるし。コッペパンが余分な油を吸い取ってくれるのか、焼きそば独特のくどい油っぽさがない。焼きそば自体、味が濃いのに、パンがうまいこと中和してくれてるのも良い。
あれ?そう考えるとパンと焼きそばのコラボって大成功じゃね?どうやら僕は思い違いをしていたようだ。何も両方が主役を張る必要はない。コッペパンが大和撫子の如く3歩下がって焼きそばさんを引き立てる。そんな形のコラボレーションがあったって良いのだ。
まるで古き良き日本の夫婦のような慎ましさではなかろうか。離婚率が年々増加してる近年だからこそ、我々日本人が見習うべき点が焼きそばパンにはあるのかもしれない。知らんけど。